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口コミ依頼のQRコードの作り行き先のリンクを間違えない5つの確認

口コミの集め方 レビューデスク 渡辺 真也

口コミのQRコードを自分で作った店舗から、こういう相談が届きます。

QRコードは作りました。スマホで読み取れることも確認しました。でも、そこから書いてもらえません。

先に結論を書きます。QRコードで失敗するのは、絵柄ではなく行き先です。 読み取れるかどうかは最低条件で、そこは大半の店舗がクリアしています。

問題はその先です。読み取った人の画面に、星を選ぶ欄がそのまま出るかどうか。 ここが違っているQRコードが、とても多いです。順に見ていきます。

口コミ依頼のQRコードは、絵柄ではなく行き先で決まる

QRコードは、URLを白黒の模様に置き換えただけのものです。それ以上でも以下でもありません。

つまり、QRコードの良し悪しは2つに分解できます。

QRコードを分けて考える

多くの店舗が時間をかけているのは、下の「読み取りやすさ」のほうです。デザインを整え、ロゴを入れ、色を付けます。 ですが、そこをいくら磨いても、行き先が違っていれば結果は変わりません。

行き先を間違えたQRコードで、何が起きるか

いちばん多いのが、Googleマップの店舗ページのURLをそのままQRにしてしまう形です。

これを読み取ると、開くのは店舗の情報ページです。写真があり、営業時間があり、電話番号があります。口コミを書く欄は、そこから下にスクロールして「クチコミを書く」を探した先にあります。

お客様は、そこまで探しません。 「思ったのと違う画面が出た」と感じた時点で、閉じます。

店舗側からは、この離脱がまったく見えません。読み取ってはもらえているので、QRコード自体は働いています。それなのに口コミは増えません。「QRを置いても書いてもらえない」の正体は、たいていこれです。

正しく作れているかは、1点だけで判断できる

確認は1つで足ります。

  • 読み取った画面に、星を選ぶ欄と、文字を入力する欄がそのまま出るか

出るなら正解です。出ないなら、埋め込んだURLが違います。デザインの話に入る前に、ここだけ先に片付けてください。

::: レビューデスク ここで言う「リンク」は、Googleビジネスプロフィールが発行する口コミ専用のURLのことです。地図のページのURLをコピーしたものとは別物です。名前が似ているだけで、開く画面がまったく違います。

口コミ依頼のQRコードに埋めるリンクの取り方

行き先が決まれば、QRコードにするのは最後の一手間です。先にリンクを確定させてください。

Googleビジネスプロフィールには、口コミを依頼するためのリンクを取得する機能があります。管理画面から取れる、この専用のリンクを使います。

レビューデスクの管理画面。店舗ごとの口コミ用QRコードと、その元になるリンクが並んでいる

1. オーナー確認が済んでいるかを先に見る

リンクを取る前提として、その店舗のオーナー確認が済んでいる必要があります。

管理画面に入れない、そもそも自分の店舗が管理下にない、という状態ではリンクは取れません。ここで止まっている場合は、QRコードより先にそちらを片付けてください。Googleビジネスプロフィールのオーナー確認に手順をまとめてあります。

前の業者が権限を持ったまま連絡が取れない、という状態もよくあります。この場合もQRコードは作れません。 権限を取り戻すところからです。

2. リンクをコピーして、そのまま使う

管理画面で取得したリンクは、加工しないでそのまま使ってください。

途中に文字を足したり、末尾を削ったりすると、開く画面が変わります。長いから短くしたい、という気持ちで手を入れると、そこで壊れます。

短くしたい場合は、短縮URLのサービスを通してください。 ただし、これには後で触れる注意点があります。

3. 店舗の人以外の端末で開く

ここが抜けやすいところです。確認は、必ず店舗の人以外の端末でやってください。

理由があります。スタッフの端末は、たいてい店舗のビジネスプロフィールにログインしたままです。オーナー権限でログインした状態だと、同じリンクを開いても違う画面が出ます。 自分の端末で見て「ちゃんと出た」と思い込むのが、いちばん多い間違いです。

家族の端末でも、アルバイトの私物でも構いません。店舗にログインしていない端末で1回開く。 これだけです。

4. 複数店舗なら、店舗ごとに別のリンクになる

2店舗以上ある場合、リンクは店舗ごとに違います。 同じ会社でも共通ではありません。

ここを取り違えて、全店舗に同じQRコードを配ってしまう例があります。すると、2号店で読み取った口コミが1号店に付きます。あとから移すことはできません。

刷る前に、QRコードにどの店舗のものかを書き添えてください。 紙の裏でも、隅の小さな文字でも構いません。刷り上がったQRコードは見た目で区別が付かないので、混ざると手が付けられなくなります。

5. 静的なQRコードにする

QRコードの作り方には2種類あります。

種類 中身 期限
静的QR URLそのものを模様に変換したもの 無い
動的QR 中継用のURLを埋め、そこから転送する サービス次第で切れる

店舗が印刷して使うなら、静的QRにしてください。

静的QRは、URLそのものを白黒に置き換えただけのものです。作った時点で完結していて、あとから止まることがありません。

動的QRは、間に別のサービスを挟みます。転送先をあとから変えられるのが利点ですが、そのサービスが止まれば、刷ったQRコードは全部ただの模様になります。 無料プランの期限が切れて気づく、というのがいちばん困る形です。

::: warn 無料のQR作成サイトを使うときは、静的QRを選んでください。 「あとからリンクを変更できます」と書いてあるものは動的QRです。便利に見えますが、刷った紙の寿命が、そのサービスの寿命に縛られます。 店舗のPOPは数年置きっぱなしになるものです。

なぜ「星で行き先を分けるQR」がだめなのか

作り方の話の途中ですが、ここで一度止めます。やってはいけない作り方があります。

先にアンケートを開かせて、高い評価を付けた人だけをGoogleの投稿画面へ送り、低い評価を付けた人は店舗への連絡フォームへ送る。 この作りのQRコードが、実際に売られています。

星で行き先を分けるQRが、やっていること

何が問題なのか

評価の内容によって、行き先を変えているところです。

店舗側の言い分は、たいてい善意です。「不満はまず直接聞いて、すぐ直したい」。この考え自体は正しいです。問題は、それを口コミの入口に組み込んだことです。

結果として、Googleの口コミには良い評価だけが残ります。店舗が選んだ結果であって、お客様が書いた結果ではありません。 何がだめで何がよいのかは口コミ依頼が違反になる境目に詳しく書きました。

「不満を先に聞きたい」を、線の内側でやる方法

やり方はあります。行き先を分けるのではなく、聞く場所を分けてください。

  • × QRを1つにして、星の答えで行き先を変える
  • ○ アンケートのQRと、口コミのQRを、別々に置く

アンケートは滞在中に、口コミは帰り際に。どちらのQRも、誰が読み取っても同じ画面が開きます。 これなら選別になりません。

不満を直接聞きたいなら、アンケートの側で聞けば済みます。口コミの入口に条件を付ける必要はありません。

::: 渡辺 代行に入って前の業者の仕組みを見ると、星で行き先を分けるQRに当たることがあります。店舗の方はたいてい、そういう作りだと知らずに使っています。「アンケート付きで便利ですよ」と説明されているからです。まず、この1本を止めるところから始めます。

印刷したQRコードが読み取れない、3つの原因

行き先が固まったら、ようやく印刷です。ここで起きる失敗は3つに絞れます。

QRコードのダウンロード画面。PNG形式・SVG形式・ハガキサイズのPOP印刷が選べる

原因1 画像を引き伸ばして粗くなっている

画面用の小さな画像を、印刷用に拡大すると、輪郭がぼやけます。QRコードは白と黒の境目で読み取るので、境目が滲むと読めなくなります。

対策は形式です。大きく使うときは、SVGなどの拡大しても粗くならない形式を使ってください。 PNGしか無い場合は、最初から大きな寸法で書き出します。

見分け方は簡単です。印刷したものを目で見て、四隅の四角い枠の輪郭がはっきりしていれば大丈夫です。にじんで見えるなら、読み取り機も同じように迷います。

原因2 余白を削っている

QRコードの外側には、白い余白が要ります。 これは飾りではなく、規格として決まっている部分です。

デザインの都合で、QRコードをぴったり切り抜いたり、枠線を接するように置いたりすると、読み取りが不安定になります。背景に色を敷いて、その上にQRを直接載せるのも同じです。

覚え方は1つです。QRコードの周りには、コードの1マス分より広い白を残す。 迷ったら、多めに空けてください。空けすぎて困ることはありません。

原因3 色とロゴをいじりすぎている

QRコードは、明るい背景に暗いコードという前提で読み取られます。ここを反転させると、読み取れない端末が出ます。

  • 黒地に白のQRコードにした
  • 薄いグレーで印刷して、コントラストが足りない
  • 中央に大きくロゴを入れた

中央のロゴには、もう1つ理由があります。QRコードには、一部が汚れても読み取れるようにする仕組みが入っています。ロゴは、その余裕を先に食いつぶします。少しなら大丈夫ですが、大きく入れると、そこに指紋が付いただけで読めなくなります。

店舗のQRコードは、白地に黒のまま使ってください。 見た目で得るものより、読み取れないことで失うもののほうが大きいです。

刷る前に、1枚だけ試す

3つとも、1枚試し刷りすれば全部まとめて分かります。

やることは順に4つです。

  1. 1枚だけ印刷する
  2. 実際に置く場所に置く
  3. 店舗の人以外の端末で、その場所から読み取る
  4. 開いた画面に、星の欄と入力欄が出ることを見る

5分で終わります。100枚刷ってから気づくのと、比べものになりません。

::: point 試し刷りは「その場所で」やる 机の上で読み取れても、実際の場所では読めないことがあります。照明が暗い、光が反射する、遠すぎる。置く場所に置いてから読み取るのが、この確認の要点です。

業種ごとに、QRコードをどこで出すか

QRコードは、置くだけのものではありません。紙に印刷して置く、手渡す、画面で見せる。 出し方が3つあり、業種によって向き不向きがあります。

お客様がスマートフォンでQRコードを読み取っているところ

飲食店 卓上に置き、会計伝票にも刷る

飲食店は、卓上が本命です。食事中ずっと目に入り、手が空いている時間があります。

もう1つ効くのが、会計伝票への印字です。伝票を渡してから会計が済むまでの数十秒、お客様は伝票を見ています。ここに小さくQRコードが入っていると、財布を出す前に読み取る人がいます。

レジ横に置くだけ、という店舗が多いのですが、会計の場面はお客様の手がいちばん塞がっています。 財布とカードと荷物で、読み取る手がありません。

美容室 施術後の鏡の前で、席を立つ前に

美容室は、QRコードを見せるタイミングが決まっています。 仕上がりを鏡で確認した直後です。

ここで満足が言葉になります。会計まで持ち越すと、その気持ちは消えています。セット面に小さなスタンドを置いて、鏡越しに目に入る位置に立てるのが確実です。

カードを手渡す場合も、渡すのは席を立つ前にしてください。会計時に渡すと、財布に入って忘れられます。

整体・接骨院 次回予約のカウンターで

整体や接骨院で、施術ベッドの脇にQRを貼っても読まれません。 うつ伏せの時間が長く、そもそも視界に入らないからです。

出すのは、起き上がって次回予約を取るカウンターです。予約表を書いている数十秒が、唯一まとまって手が止まる時間です。

この業種は通院が続くので、毎回見せる必要はありません。 初回か、数回通って変化を実感された頃に1回で足ります。

クリニック・歯科 待合の椅子の正面に

クリニックと歯科は、待合の滞在時間が長いのが強みです。椅子の正面に貼ったQRコードは、よく読み取られます。

ただし、この業種だけ気をつけることがあります。QRの周りに書く文言に、症状や治療内容を入れないでください。 「治療の効果はいかがでしたか」と書くと、効果についての投稿を促したことになります。来院の体験そのものに寄せてください。

紙か、手渡しか、画面か

出し方 向いている業種 弱点
卓上に置く 飲食、待合のある業種 滞在が短い業態では働かない
カードで手渡す 美容、整体、物販 一言添えないと忘れられる
伝票・レシートに刷る 飲食、小売 小さくなりすぎると読めない
スタッフの端末で見せる 予約制の業種 人によってやったりやらなかったり

全部やる必要はありません。 その業種でお客様の手が空く瞬間が、1日に何回あるか。そこを数えて、いちばん多い場面に1つ置いてください。

QRの周りに書く文言と、置き場所の決め方は口コミ依頼のPOPに書く文言にまとめてあります。

QRコードを置いたあと、何を数えるか

QRコードの良し悪しは、見た目では分かりません。 数字でしか分かりません。

月次レポートの画面。新規口コミ数・平均評価・表示回数と、前月との比較が並んでいる

見るのは3つです。この順に並べてください。

  1. 置いた場所の数(自分で決められます)
  2. 読み取られた回数(QRコードが働いているか)
  3. 書かれた数(結果。自分では動かせません)

どこが詰まっているかの見分け方

3つを並べると、次の一手が決まります。

起きていること 詰まっている場所
読み取りはあるのに、書かれていない 行き先のリンクか、書き出しのハードル
読み取り自体がほとんど無い 置き場所か、出すタイミング
そもそも置き場所が1か所しかない まず2か所に増やす

1つの数字だけ見ていると、原因が分かりません。 「口コミが増えない」とだけ感じている状態は、たいていこの3つを分けて見ていない状態です。原因の切り分け方はGoogle口コミを増やす方法にも書きました。

読み取り回数を数える方法

静的QRのままだと、読み取り回数は分かりません。URLそのものが埋まっているだけなので、間に数える仕組みがないからです。

数えたい場合は、選択肢が2つあります。

  • 短縮URLのサービスで、クリック数を見る
  • 口コミ用のリンクを発行する仕組みを使い、そちらで数える

ただし、数えるために動的QRにするのは勧めません。 先に書いたとおり、刷った紙の寿命がサービスの寿命に縛られます。

数が取れない場合は、もっと粗い方法で足ります。 口コミが付いた日付を並べて、置き場所を変えた日と見比べてください。月に数件の店舗なら、これで十分に傾向が見えます。

変えるのは、月に1つだけ

置き場所も、出し方も、一度に全部変えないでください。 何が効いたか分からなくなります。

月に1つだけ動かす。 2〜3か月続けると、その店舗で読まれる場所とタイミングが決まります。決まったら、そこを増やして、読まれない場所からは引き上げます。

よくある質問

Q. QRコードは無料の作成サイトで作っていいですか

構いません。ただし静的QRを選んでください。 「あとからリンクを変更できます」と書いてあるものは避けます。

Q. 作ったQRコードに有効期限はありますか

静的QRなら、期限はありません。URLそのものを模様にしただけだからです。期限が付くのは動的QRのほうです。

Q. 前の業者が作ったQRコードが店に残っています

読み取って、開く画面を確かめてください。アンケートが先に出て、星の答えで行き先が変わるなら、使うのをやめてください。 作ったのが業者でも、置いているのは店舗です。

Q. QRコードの下に、何と書けばいいですか

「何が開くか」を書いてください。

カメラで読み取ると、感想を書く画面が開きます

QRだけでは、何が開くのか分かりません。 クーポンだろうか、アンケートだろうかと迷わせないでください。

Q. 「★5でお願いします」とQRの横に書くのはだめですか

だめです。評価の方向を指定しています。 星の数を書かなくても、「高評価にご協力ください」「良かった点をお書きください」も同じ扱いになります。

Q. QRコードを読み取ったら、Googleマップのアプリが起動しました

端末にアプリが入っていると、そちらで開くことがあります。そのまま星の欄が出れば問題ありません。 出ずに店舗ページが開くなら、埋め込んだリンクが違います。

Q. お客様がログインを求められて止まってしまいます

Googleへの口コミ投稿には、Googleアカウントへのログインが必要です。ここは店舗側では省けません。 省けない手間があるからこそ、その手前の手間を全部削っておきます。

Q. QRコードにお店のロゴを入れたいのですが

小さければ構いませんが、入れないほうが確実です。 QRには汚れても読めるようにする余裕があり、ロゴはそれを先に使います。ロゴはQRの外側、下や横に置いてください。

Q. 2店舗あります。QRは1つでいいですか

分けてください。リンクが店舗ごとに違います。 同じQRを使うと、2号店で書かれた口コミが1号店に付きます。あとから移すことはできません。

Q. 名刺サイズのカードとPOP、どちらから作るべきですか

滞在時間で決めてください。長い業種はPOP、短い業種はカードです。ただしカードは、渡すときに一言添えないと財布に入って忘れられます。

まとめ

  • QRコードの結果は、絵柄ではなく行き先で決まる
  • 確認は1点。読み取った画面に、星の欄と入力欄がそのまま出るか
  • リンクはGoogleビジネスプロフィールの管理画面から取り、加工しない
  • 確認は必ず店舗の人以外の端末で行う。ログイン状態で画面が変わる
  • 複数店舗はリンクが別。 混ざると、あとから移せない
  • 印刷して使うなら静的QR。 動的QRは、サービスが止まると全部使えなくなる
  • 星で行き先を分けるQRは使わない。 善意でも、選別していることに変わりはない
  • 読み取れない原因は引き伸ばし・余白なし・色とロゴの3つ
  • 刷る前に1枚だけ試し刷りして、実際の場所で他人の端末から読み取る
  • 数えるのは置いた場所の数・読み取られた回数・書かれた数の3つ
  • 変えるのは月に1つだけ

レビューデスクでは、店舗ごとのリンクとQRコードを管理画面から発行します。星の数で行き先を変えない作りにしてあり、印刷用の形式も用意しているので、拡大して粗くなる問題も起きません。作るところは早く終わらせて、出し方を試すほうに時間を使ってください。

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