店舗の口コミ返信とGoogleマップの運用を、実際に代行している人間が書いています。

Googleマップと口コミの、実際のところ

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Googleマップに店が表示されない原因を5つに分けて切り分ける

Googleマップ レビューデスク 渡辺 真也

開業したばかりの店舗から、いちばん多く届くのがこれです。

プロフィールは作りました。でも、Googleマップで探しても自分の店が出てきません。

先に結論を書きます。「表示されない」の中身は5つに分かれていて、直し方はそれぞれ違います。 そしていちばん多いのは、実は表示されているのに、見ている条件では出ていないという状態です。

ここを切り分けずに手を動かすと、直っていないところを直そうとして時間が消えます。順に見ていきます。

Googleマップに店が表示されない、5つの原因

Googleマップに店が表示されない、5つの原因

5つを一覧にすると、こうなります。

原因 起きていること 直すのにかかる時間
実は表示されている 検索した場所・言葉では出ない順位にいる 数か月(順位の話)
オーナー確認が未完了 作成しただけで、審査を通っていない 数日〜数週間
停止されている 方針に触れて、地図から外されている 申請してから待つ
プロフィールが2つある 別のほうが表示されている 報告してから待つ
閉業・休業の扱い 設定か、外部からの提案が通っている その日のうちに直せる

下の2つは、気づけばすぐ直ります。 そして気づかれないまま何か月も放置されているのも、この2つです。

だから手を付ける順番は、上から下ではなく、下から上です。すぐ直るものを先に潰して、残ったものが本当の原因ということになります。

レビューデスク

ここで言う「表示されない」は、店舗側から見た話です。お客様の端末で地図アプリが開かない、といった不具合とは別物なので、混ざらないように気をつけてください。

原因① なぜ、自分のスマホでは出るのに、お客様には出ないのか

いちばん多いのがこれです。プロフィールは生きているのに、検索した条件では出ていません。

Googleで「地域名+業種」と検索したときの画面。地図と店舗の一覧が最初に出ている

「地域名+業種」で検索したとき、最初に出るのはこの枠です。ここに並ぶのは数件だけで、それ以外の店は「さらに表示」の中に入ります。出てこないのではなく、開かれていないところにいる状態です。

順番が変わる理由は3つ

  • 検索した人の場所。 距離は順位の要素なので、離れた場所からは出にくくなります
  • 検索した言葉。 「美容室」で出なくても「ヘッドスパ」なら出る、ということが起こります
  • 端末の設定。 位置情報が切れていると、地名を打たない限り近くの店は出ません

自分の店を確かめる手順

表示されないときの、切り分けの手順

この3つを、必ず店の外で、店舗と関係のない端末でやってください。理由は2つあります。

店の中から検索すると、距離がゼロなので当然上に出ます。 ここで「出るじゃないか」と判断すると、お客様の見え方を一生確認できません。駅前や自宅など、お客様がいる場所から試してください。

もう1つは、店舗のスタッフの端末が、その店舗のGoogleアカウントにログインしたままだからです。オーナーとしてログインした状態と、通っていない人の状態では、画面の出方が変わります。

店名で検索して出るなら、原因①です。 プロフィール自体は問題なく生きていて、順位の話に変わります。順位の上げ方はGoogleマップで上位表示する方法にまとめました。この記事の残りは読まなくて構いません。

店名で検索しても出ないなら、②から下です。 ここから先を続けて読んでください。

店が表示されない原因② オーナー確認が終わっていない

店名で検索しても出ない場合、まず疑うのはここです。

プロフィールは、作っただけでは公開されません。 作成のあとに審査があり、それとは別に、その店舗の関係者であることを示す「オーナー確認」があります。

作った直後は、待つしかない

新しく作ったプロフィールは、審査を通るまで表示されません。Googleは、何日かかるかを公表していません。 数日で通ることもあれば、それ以上かかることもあります。

このときにやってしまいがちなのが、待ちきれずにもう1つ作ることです。これは原因④(重複)を自分で作ることになります。1つ作ったら、それが通るまで触らずに待ってください。

確認が終わっていないと、直しても反映されない

もう1つ、見落とされやすい点があります。オーナー確認が終わっていない状態で情報を編集しても、その内容は公開されません。

営業時間を直した、写真を上げた、説明文を書いた。管理画面では変わっているのに、外から見ると何も変わっていない。この状態は、たいていオーナー確認が済んでいません。

確認の進め方、ハガキが届かないときの対処はGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認に手順ごとまとめてあります。

::: warn 確認が終わる前に、店名や住所を何度も書き換えないでください。 申請中に情報が変わると、審査がやり直しになります。届くのを待っているあいだは、プロフィールを触らないのが確実です。

店が表示されない原因③ プロフィールが停止されている

昨日まで出ていたのに、急に出なくなった。 この場合は、停止(サスペンド)を疑ってください。

停止されると、地図からも検索からも見えなくなります。口コミも一緒に見えなくなります。 これがいちばん痛いところです。

停止されているかどうかは、管理画面で分かる

管理画面を開くと、停止されている場合はその旨の表示が出ます。外から見えないだけで、管理画面には入れます。 逆に言えば、管理画面に何も出ていないなら、停止ではありません。

停止につながりやすいもの

やっていること なぜ引っかかるか
店名にキーワードを入れている 「◯◯歯科|静岡市の矯正・ホワイトニング」のような形は、実際の看板と違います
実店舗のない住所で登録している バーチャルオフィスや自宅の住所だけ、といった形
1つの住所に複数のプロフィール テナントが入れ替わった物件で起きやすい
短期間に情報を大きく書き換えた 店名・住所・カテゴリを同時に変えると目立ちます
口コミが不自然に増えた 買った場合はもちろん、急に増えただけでも見られます

上から2つが多数です。店名は、看板やレシートに書いてあるものと同じにしてください。 業種や地名を足したくなりますが、それは説明文とカテゴリの仕事です。

復旧を申請する

停止された場合、Googleに再審査を申し出る手順が用意されています。順番はこうです。

  1. 引っかかった箇所を、先に直す(店名からキーワードを外す、など)
  2. 営業の実態が分かる資料を用意する(看板の写真、公共料金の請求書、許認可の書類)
  3. 申請して、待つ

1を飛ばして申請しても通りません。 直していない状態で出すと、同じ理由で戻ってきます。ここで慌てて何度も申請するより、直すほうに時間を使ってください。

渡辺

代行していて見かけるのが、停止された店舗が、新しくもう1つプロフィールを作ってしまうことです。気持ちは分かりますが、口コミは戻りませんし、重複として今度は両方が止まります。戻すのは、止まっているほうです。

店が表示されない原因④ 同じ店のプロフィールが2つある

自分では1つのつもりでも、同じ店のプロフィールが2つ以上あることがあります。この場合、Googleはどちらか一方を表示します。自分が管理しているほうが、表示されていない側だったというのがよくある形です。

なぜ増えるのか

  • 移転したとき。 旧住所のプロフィールが残ったまま、新しく作った
  • 業者に頼んだとき。 依頼先が別に作っていて、そちらが表示されている
  • 法人と店舗で別々に作った。 本社と店舗、と分けたつもりが重複になっている
  • 利用者の投稿から自動でできた。 自分で作らなくてもプロフィールは存在し得ます

4つ目は意外に知られていません。Googleマップの場所の情報は、店舗が作らなくても存在します。 つまり「作った覚えがないから1つだけ」とは言えません。

見つけ方

店名で検索して、地図上のピンを1つずつ見てください。確かめるのは3つです。

  1. 同じ店名が2つ出ていないか(片方が旧住所になっていないか)
  2. 地図に出ているほうの情報が、いま管理しているものと一致するか
  3. 出ているほうに、自分が知らない口コミが付いていないか

3つ目が決め手になります。知らない口コミが付いているなら、それは自分が管理していないほうのプロフィールです。

消さずに、統合する

見つけたときに、表示されている側を削除しないでください。 そちらに口コミが溜まっているからです。消してしまうと、口コミも一緒に無くなります。

Googleには重複を報告する仕組みがあり、統合されると口コミは残ります。やることは「消す」ではなく「まとめる」です。 ここを間違えると取り返しがつきません。

ここが大事

重複が見つかったときの判断はこれだけです。口コミが多いほうを残す。 どちらが自分の管理下にあるかは二の次で、まず残す側を決めてから、権限を取り戻す手順に入ってください。

原因⑤ 閉業や休業の扱いになっていないか

最後は、その日のうちに直せるのに、いちばん気づかれないものです。

「閉業」のマークが付いている

Googleマップでは、利用者が「この店は閉業しています」と提案できます。その提案が通ると、閉業として扱われます。 営業しているのに、です。

閉業になると、検索結果に出ても選ばれません。移転の直後、長期休業の直後、外観が工事中だった時期に起きやすい現象です。管理画面から営業中に戻せます。

「一時休業」のままになっている

年末年始や改装で一時休業に設定して、そのまま戻していないというのもよくあります。設定を戻すだけで済みます。

営業時間が空になっている

営業時間が入っていないと、「営業中」で絞り込んだ検索に出てきません。お客様は、いま開いている店を探しています。 ここが空欄なのは、探されている時間帯に自分から降りているのと同じです。

祝日の設定も同じです。去年の設定のままだと、開いているのに閉まっていることになります。

住所を非公開にしている

出張型や、自宅を拠点にしている場合、住所を非公開にすることがあります。この設定にすると、地図上に店舗のピンが出ません。 これは不具合ではなく、そういう仕様です。

「地図に出ない」ことを承知のうえで選ぶなら問題ありません。知らずに非公開にしていて、出ないと悩んでいる場合だけが問題です。

カテゴリが実態と違う

カテゴリが違うと、その業種で検索されたときに候補に入りません。「整体院」で探されているのに「マッサージ店」だけになっている、といった食い違いです。

業種ごとに、引っかかりやすいところ

同じ⑤でも、詰まる場所は業種で変わります。

飲食店 営業時間の実態とのズレがいちばん響きます。ランチとディナーの間を閉めているのに、通しで入っているケースが多いです。「いま開いている店」で探される回数が最も多い業種なので、ここが合っていないと損が大きくなります。

美容室・サロン マンションの一室や個室サロンで、住所を非公開にしている場合があります。非公開にするとピンが出ないので、地図から見つけてほしいなら公開が要ります。予約サイトとの住所表記のズレも起きやすいところです。

整体・接骨院 出張専門と店舗型が混ざっていることが多く、住所の扱いが宙ぶらりんになりがちです。どちらで運営しているかを決めてから設定してください。カテゴリも「整体院」「接骨院」「リラクゼーション」で意味が違います。

クリニック・歯科 分院がある場合、本院と分院で重複が起きやすい業種です。診療時間が診療科ごとに違うときも、営業時間の入れ方で迷いが出ます。ここは代表の受付時間に揃えて、詳細は説明文に書くのが現実的です。

直ったかどうかは、何を見て判断するのか

直したあと、毎日検索して確かめるのはやめてください。 検索する人の場所で結果が変わるので、日ごとの上下は判断材料になりません。

見るのは、管理画面に出る数字のほうです。

月次レポートの画面。表示回数と、マップ表示・検索表示の内訳が並んでいる

  • 表示回数(候補として出た回数)
  • マップ表示と検索表示の内訳(地図から見られたか、検索から見られたか)
  • ルート検索・電話・サイト訪問(見た人が動いたか)

判断のしかたは単純です。表示回数がゼロに近い状態から、数字が動き出したかどうか。 これだけ見てください。

原因②〜⑤が直っていれば、表示回数はまず動きます。 逆に、直したのに何週間経っても数字が動かないなら、直したところは原因ではなかったということです。切り分けの手順に戻ってください。

原因①(順位)だけは、この見方が通用しません。もともと表示回数はゼロではないからです。 この場合に見るのは、表示回数の増え方と、そこからの行動の比率になります。

よくある質問

Q. 昨日まで出ていたのに、今日から出ません

急に消えた場合は、停止か、閉業の提案が通ったかのどちらかがほとんどです。まず管理画面を開いてください。 停止なら表示が出ますし、閉業なら営業状態の欄で分かります。

Q. 店名で検索すると出ますが、業種で検索すると出ません

原因①です。プロフィールは正常なので、順位の話になります。Googleマップで上位表示する方法をご覧ください。

Q. 自分のスマホでは出るのに、家族のスマホでは出ません

検索した場所が違う可能性がまず高いです。次に、ログイン状態の違いです。同じ場所・同じ言葉で試して、それでも差が出るなら順位の問題と考えてください。

Q. 開業前に登録できますか

営業の実態がない段階では確認が通りにくく、通っても停止の対象になり得ます。看板が出て、営業が始まってからのほうが確実です。

Q. 移転しました。何をすればいいですか

新しく作らず、既存のプロフィールの住所を変更してください。新しく作ると重複になり、口コミも引き継げません。住所の変更後は、再度の確認を求められることがあります。

Q. 重複を報告しましたが、変わりません

統合には時間がかかります。待っているあいだも、表示されているほうの情報は正しく保っておいてください。 そちらがお客様に見えているものです。

Q. 業者に作ってもらいました。管理画面に入れません

その業者がオーナー権限を持っています。権限は必ず店舗側で持ってください。 取り戻す手順はGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認にまとめました。

Q. 停止から戻ったら、口コミも戻りますか

停止が解除されれば、口コミは表示されます。ただし方針違反として個別に削除された口コミは戻りません。 ここは別の話として分けて考えてください。

まとめ

  • 「表示されない」は5つに分かれる。手を付ける順番は、すぐ直るものから
  • まず店の外で、店舗と無関係な端末で検索する。 店内から検索すると必ず上に出ます
  • 店名で出るなら原因①(順位)。 プロフィールは正常なので、この記事は不要です
  • 作った直後は待つ。 待ちきれずにもう1つ作ると、重複を自分で作ることになります
  • 急に消えたら停止を疑う。 管理画面に表示が出ます。直してから申請してください
  • 重複は、消さずにまとめる。 残すのは口コミが多いほう
  • 閉業・一時休業・営業時間の空欄は、その日のうちに直せる
  • 判断するのは順位ではなく、表示回数が動いたかどうか

レビューデスクでは、月次のレポートでマップ表示と検索表示を分けて出しています。片方だけが落ちているときは、順位ではなくプロフィール側に理由があることが多いためです。

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