Googleマップで上位表示する方法見つけてもらう仕組みを3つに分けて説明

「近くの歯医者」「静岡市 美容室」と検索したときに、地図と3件のお店が出てきます。あの3件に入るかどうかで、電話の数が変わります。

では、何で決まっているのか。ここは推測が多く語られるところですが、Google自身が公表している要素があります。
Googleマップの上位表示が決まる、3つの要素
Googleは、ローカル検索の順位について3つの要素を挙げています。
| 中身 | 店舗が動かせるか | |
|---|---|---|
| 関連性 | 検索された言葉と、そのお店の情報がどれだけ合っているか | ◎ 動かせる |
| 距離 | 検索した人(または指定された地名)からの距離 | × 動かせない |
| 視認性の高さ | そのお店がどれだけ広く知られているか | ○ 時間はかかる |
順に見ていきます。手を入れられるのは1つ目と3つ目です。
レビューデスクこの3つは、Googleがヘルプページで公開している内容です。「順位の決まり方は非公開」という話をよく聞きますが、大枠は公開されています。 非公開なのは、それぞれをどのくらいの重みで見ているかという配分のほうです。
1. 関連性 — 情報が埋まっているか
これはそのまま埋めれば上がる部分です。ところが、埋まっていない店舗が多いところでもあります。
- 業種(カテゴリ)が正しいか。 「歯科医院」なのに「クリニック」だけになっていないか
- 提供しているサービスが書かれているか。 ホワイトニング、矯正、といった項目
- 営業時間が正確か。 祝日や臨時休業も含めて
- 説明文があるか
- 写真があるか
「近くの◯◯」で探している人は、目的を持って検索しています。 その目的に当たる言葉がプロフィールに無ければ、関連性は上がりません。
カテゴリの選び方
いちばん効くのに、いちばん適当に選ばれているのがカテゴリです。決め方は2つです。
- メインカテゴリは、いちばん多く来てほしいお客様が検索する言葉に合わせる
- サブカテゴリは、実際にやっていることだけ足す
サブカテゴリを増やせば増やすほど有利、というものではありません。やっていないことを足すと、来たお客様が求めるものと合わず、結局低い評価につながります。
営業時間は「効く」項目
営業時間は、単なる案内ではありません。いま開いている店を優先して出す動きがあるので、実態と合っていないと損をします。
- 臨時休業を入れていない
- 祝日の設定が去年のまま
- 年末年始が反映されていない
このあたりは、放置すると年に何度も損をする箇所です。カレンダーに「月初にGoogleの営業時間を確認」と入れてしまうのが確実です。
2. 距離 — ここは変えられない
検索した人からの距離です。店舗の場所は動かせないので、ここは受け入れる部分になります。
ただし理解しておくと役に立ちます。「◯◯市 歯医者」で1位でも、隣の市から検索した人には出ません。 逆に、遠くの人に出ないことを気にする必要もありません。
近くの人にどう見えるかだけを考えれば十分です。
自分の店の順位を調べるときも、ここが落とし穴になります。店の中から検索すると、当然いちばん近いので上に出ます。 実際の見え方を知りたいなら、駅前や自宅など、お客様がいる場所から検索してみてください。
3. 視認性の高さ — 口コミが効くところ
3つのうち、もっとも時間がかかり、もっとも差がつくのがここです。
Googleは、視認性について次のようなものを挙げています。
- 口コミの数と評価
- 他のサイトからの言及やリンク
- 情報の一貫性
このうち、店舗が日々動かせるのは口コミです。

ただし集め方を間違えると逆効果になります。やってはいけない頼み方は口コミ依頼が違反になる境目にまとめました。実際の集め方はGoogle口コミを増やす方法、返信のしかたは低評価の口コミへの返信が参考になります。
そして数だけではありません。 更新が止まっているプロフィールと、口コミが毎月増えていて返信も付いているプロフィールでは、後者のほうが「生きている店」として扱われます。
代行していて感じるのは、口コミが止まっている店ほど、他の項目も止まっているということです。営業時間が去年のまま、写真が開店当時のまま。口コミだけを増やそうとしても、そこだけ動かすのは難しいです。
見落とされやすい「情報の一貫性」
意外に効くのに、ほとんど気にされていない項目があります。お店のサイトとGoogleで、情報が食い違っていないかです。
Google : サンプル歯科クリニック/静岡県◯◯市◯◯町1-2-3/054-000-0000
サイト : サンプル歯科(歯科)/◯◯市◯◯町1-2-3 サンプルビル5F/054-000-0000
人が読めば同じ店だと分かります。機械には、別の店かもしれないと見えます。
- 店名に「(歯科)」が付いている
- 住所に「静岡県」が無く、階数の書き方が違う
この程度の違いでも、一貫性は落ちます。直すのは1回で済み、以降ずっと効きます。 費用もかかりません。手を入れる順番としては、かなり早いほうに置いていい項目です。
どこを揃えるか
揃える対象は3つだけです。頭文字を取って NAP と呼ばれます。
| 中身 | よくある食い違い | |
|---|---|---|
| Name | 店名 | 業種名や支店名が付いたり付かなかったり |
| Address | 住所 | 都道府県の有無、ビル名・階数の書き方 |
| Phone | 電話番号 | ハイフンの有無、代表番号と予約番号の混在 |
確認する場所は、自社サイト・Googleビジネスプロフィール・予約サイト・SNSの4か所です。1文字単位で同じにしてください。
上位表示する方法は、この順番で手を付ける
投じる時間に対して返りが大きい順に並べると、こうなります。
- プロフィールの空欄を埋める(1〜2時間で終わり、効果が出るのが早い)
- サイトとGoogleの情報を揃える(1回やれば終わり)
- 写真を増やす(外観・内観・スタッフ・実際の様子)
- 口コミを集め始める(時間がかかるが、いちばん差がつく)
- 最新情報を投稿する(更新されている状態を保つ)
4番が本命ですが、1〜3を飛ばして4に行くのは損です。 口コミを増やして人が来ても、プロフィールが空欄だらけだと、そこで選ばれません。
写真は「何を撮るか」が決まっている
3番の写真は、枚数より中身です。探している人が確かめたいのは、だいたい決まっています。
- 外観(迷わずたどり着けるか。夜の写真もあると親切)
- 入口(入りやすそうか)
- 内観(清潔か、席の間隔はどうか)
- スタッフ(誰がやっているか)
- メニュー・料金表(いくらか)
「きれいな写真」より「知りたいことが写っている写真」 です。スマートフォンで撮ったもので構いません。
最新情報の投稿は、続けられる形にする
5番は、やる価値はありますが続かないとほとんど意味がありません。 月1回でいいので、決まった日に出す形にしてください。

書く中身が思いつかないときは、次のどれかで足ります。
- 今月の休診日・休業日
- 新しく始めたメニュー
- よく聞かれる質問への答え
凝った内容は要りません。 更新が止まっていないこと自体が意味を持ちます。
Googleマップの上位表示でやってはいけないこと
- 店名にキーワードを詰める。 「サンプル歯科|静岡市の矯正・ホワイトニング」のような形は方針違反で、修正されます
- 口コミを買う。 ほぼ確実に検知されます
- 短期間で急に口コミを増やす。 不自然な増え方は疑われます
- 実店舗のない住所で登録する。 発覚するとプロフィールが停止します
時間をかけて自然に増やすほうが、結果として速いです。
「MEO対策」という言葉について
Googleマップでの対策は「MEO対策」と呼ばれることがあります。特別な技術のことではありません。 この記事に書いてきた5つを、順番にやるだけです。
ただ、言葉が独り歩きしているところがあって、次のような売られ方をしていることがあります。
| よくある売り文句 | 実際 |
|---|---|
| 「上位表示を保証します」 | 順位は検索する人の場所で変わるので、保証できません |
| 「特別なアルゴリズム対策」 | 公表されている3つの要素以外に、店舗が触れるものはありません |
| 「被リンクを大量に付けます」 | 不自然なリンクは逆効果になります |
| 「口コミを◯件付けます」 | 代筆なので方針違反です |
外注する価値があるのは、作業そのものを代わりにやってもらう部分です。空欄を埋める、写真を撮って上げる、口コミに返信する、月次で数字を見る。ここは時間がかかるので、任せる意味があります。
逆に「順位を上げる特別な方法」を売っている先は、中身が上の表の右側になっていることが多いです。何をやるのか、作業の一覧を出してもらってください。
自分でやるか、任せるか
判断の基準は、続けられるかどうかの一点です。
1〜3(空欄を埋める、情報を揃える、写真)は、1回やれば終わる作業なので、自分でやるほうが速くて確実です。店のことをいちばん知っているのは店舗の人だからです。
4〜5(口コミを集める、投稿を続ける)は、毎月続く作業です。ここが止まると、それまでの分も効かなくなります。続けられないと感じるなら、ここを外に出すのが現実的です。
補足
どちらの場合でも、Googleビジネスプロフィールのオーナー権限は必ず店舗が持ってください。 業者に取られたまま契約が終わると、自分の店の情報を触れなくなります。これは実際によく起きる問題です。
何を見て、効いているか判断するか
順位そのものを毎日見ても、あまり意味がありません。検索する人の場所によって変わるからです。見るべきなのは、管理画面に出る数字のほうです。

- 表示回数(何回この店が候補として出たか)
- ルート検索・電話・サイト訪問の回数(見た人が動いたか)
- どんな言葉で検索されて出たか
大事なのは、表示回数と行動の関係です。 表示は増えているのに電話が増えないなら、見つけてはもらえているが選ばれていない、ということになります。その場合に直すのは順位ではなく、写真・口コミ・料金の書き方です。
逆に表示回数そのものが伸びていないなら、関連性か視認性の問題です。上の1〜5に戻ってください。
業種ごとに、どこから手を付けるか
同じ5段階でも、効き方の順番は業種で変わります。
飲食店 写真の比重がいちばん大きい業種です。料理・店内・外観がそろっていないと、そこで選ばれません。メニューと価格が写真から分かるようにしておくと、来店前の不安がかなり減ります。営業時間は日々の実態と合わせてください。
美容室・サロン 指名で来る人が多いので、スタッフの情報と施術例が効きます。カテゴリは「美容室」だけでなく、実際にやっているメニュー(縮毛矯正、ヘッドスパなど)をサービスに登録してください。
整体・接骨院 「何に効くのか」で探されます。症状名をサービスに入れるのが直接効きます。腰痛、肩こり、産後、といった言葉です。ただし治療効果を断定する書き方には注意が要ります(広告の規制がかかる領域です)。
クリニック・歯科 情報の正確さがいちばん重く見られます。診療時間・診療科目・保険の扱いを正確に。写真は院内の清潔さが伝わるものを優先してください。
ここが大事
どの業種でも、最初にやることは同じです。空欄を埋めて、サイトと情報を揃える。業種で変わるのは、そのあとの重みの付け方だけです。
よくある質問
Q. どのくらいで効果が出ますか
1と2(空欄を埋める、情報を揃える)は数週間で表示回数に出ることがあります。4(口コミ)は数か月単位です。すぐ変わるものと、時間がかかるものが混ざっているので、分けて考えてください。
Q. 業者に頼めば上位に固定できますか
できません。「1位を保証します」という提案は、その時点で怪しいと考えてください。順位は検索する人の場所で変わるので、そもそも固定できるものではありません。
Q. 複数店舗ある場合は
店舗ごとにプロフィールを作ります。まとめて1つにしないでください。 それぞれの店舗の近くから検索した人に出したいので、分けているほうが有利です。
Q. ホームページがなくても大丈夫ですか
プロフィールだけでも出ます。ただし情報の一貫性を作る相手がいないので、他のサイト(予約サイトなど)との食い違いは揃えておいてください。
まとめ
- 決まり方は関連性・距離・視認性の高さの3つ。Googleが公表しています
- 距離は変えられない。 近くの人にどう見えるかだけを考える
- 関連性は埋めれば上がる。 空欄を埋めるのが最初
- カテゴリと営業時間は、効くのに放置されやすい
- サイトとGoogleの情報の食い違いは、直すと効いて、1回で終わる
- 視認性(口コミ)が本命だが、時間がかかる。 だから早く始める
- 見るのは順位ではなく、表示回数と、そこからの行動
- 店名にキーワードを詰める、口コミを買うは逆効果

