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美容室の口コミ返信の例文指名・担当者名・常連さんへの返し方まで

口コミへの返信 レビューデスク 渡辺 真也

美容室から届く口コミの返信の相談で、いちばん多いのがこれです。

お客様が担当スタイリストの名前を書いてくれています。返信でその名前を出していいのでしょうか。

先に結論を書きます。お客様が書いた名前をそのまま繰り返すのは避けて、「担当者」と受けてください。 名前を出さなくても、喜んでいることは伝わります。

美容室の口コミ返信が他の業種より難しいのは、書かれている内容に人が写っているからです。誰が担当したか、どんな髪の悩みで来たか、いつ来たか。飲食店の「料理が美味しかった」には無いものが、美容室の口コミには入っています。

この記事では、星5から星1まで場面ごとの例文と、美容室でだけ起きる落とし穴をまとめます。

美容室の口コミ返信で、先に決める3つのこと

例文を探す前に、決めておくことが3つあります。ここが決まっていないと、書くたびに迷って手が止まります。

返信を書き始める前に決める3つ

1. 一人称を1つに決める

美容室は、返信を書く人が複数になりやすい業種です。オーナーが書く日もあれば、店長が書く日もあります。

そこで口調がばらつくと、同じ店の返信に見えなくなります。 Googleの口コミ返信は「オーナー」からの返信として表示され、個人名は出ません。つまり読む人にとっては、全部が同じ1人の言葉として並びます。

「当店」で始めた返信と「私ども」で始めた返信が交互に並んでいると、読む人には落ち着かない印象になります。どちらでも構いませんが、混ぜないでください。

2. 担当者名は出さない、と決めておく

これがこの記事の本題です。返信に担当スタイリストの名前を書かないでください。

お客様が「〇〇さんに担当していただきました」と書いてくれていても、返信で名前を繰り返すのは避けます。理由は2つあります。

1つ目は、名前が出た人と出なかった人ができるからです。 名前を書いてもらえた口コミには名前入りで返信し、書かれていない口コミには書かない。これが並ぶと、店内での扱いの差に見えます。書いた本人にそのつもりが無くても、そう読めます。

2つ目は、その人が辞めたあとも残るからです。 口コミと返信は消えません。担当者が退職したあと、その名前が返信の中に残り続けます。「この人に切ってほしくて来たのに、もういない」という来店につながります。

代わりに使うのが、 「担当者」「担当の者」 です。

担当の者にもお伝えしたところ、大変喜んでおりました。

これで十分伝わります。名前を出さなくても、褒められた人に届いていることは書けます。

レビューデスク

お客様が書いた名前を、返信で消すことはできません。口コミ本文はお客様のものなので、店舗側からは編集できないからです。できるのは、こちら側が繰り返さないことだけです。ここを勘違いして「名前を消してほしい」と相談されることがあります。

3. 長さの上限を決める

美容室の返信は、長くなりがちです。指名や仕上がりの話が入るので、書きたいことが増えます。

上限を決めてください。星4〜5には2〜3行、星1〜3には3〜5行で足ります。それ以上になったときは、たいてい説明を足しています。

なぜ美容室の返信は、飲食店より書きにくいのか

飲食店の口コミは「料理」と「接客」の話です。美容室の口コミは、そこにお客様自身の情報が混ざります。

書きにくさは、3つに分けられます。

個人が特定されやすい

「先週の土曜に担当していただいた〇〇さん、ありがとうございました」という口コミが来たとします。ここで返信に「先週土曜のご来店、ありがとうございました」と書くと、来店日を店舗側が公開したことになります。

投稿者が自分で書いた情報でも、店舗が繰り返すのは別の話です。口コミには名前が表示されています。日付と名前が揃うと、その人が誰かを絞り込める情報になります。

気をつけること

来店日・施術メニュー・髪の悩みを、返信に書かないでください。 「白髪染めでお越しいただき」「薄毛のご相談をいただき」は、本人が書いていたとしても店舗側から繰り返さないほうが安全です。本人以外の全員が読んでいます。

評価が「好み」で決まる

仕上がりの良し悪しは、技術の問題とは限りません。 「思っていた長さと違った」は、切りすぎたのか、伝わり方がずれたのかが、口コミの文面からは分かりません。

ここで「ご希望どおりに施術いたしました」と書くと、お客様が間違っているという返信になります。読む人には、指摘を受け付けない店に見えます。

読んでいる人が「自分の担当は誰か」を探している

美容室を探している人は、口コミを担当者を選ぶために読んでいます。飲食店を探す人が味を見ているのとは、読み方が違います。

だから返信も、 「この店はスタッフをどう扱っているか」 という目で読まれます。褒められた口コミに何も返していない、逆に一部の名前だけが出ている。どちらも読む人には見えています。

届いた口コミの一覧と、星の分布・未返信の件数が並んだ画面

美容室の口コミ返信の例文① 星5・星4に返す

高い評価への返信で、いちばんやってはいけないのが同じ文を並べることです。

この度はご来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。

この一文が10件並んでいると、読んでいないことがそのまま伝わります。長くする必要はありません。書かれた内容から1語だけ拾ってください。

担当者を褒められたとき

〇〇さんにカットしてもらいました。丁寧にカウンセリングしてくれて、イメージどおりの仕上がりになりました。

ご来店ありがとうございます。カウンセリングについてお褒めのお言葉をいただき、
担当の者にお伝えしたところ大変喜んでおりました。またお待ちしております。

名前は繰り返さず、「カウンセリング」だけを拾っています。 これで定型文には見えません。

仕上がりを褒められたとき

縮毛矯正をお願いしました。自然な仕上がりで、朝のセットが本当に楽になりました。

ご来店ありがとうございます。朝のお手入れが楽になったとのこと、
何よりうれしいお言葉です。またお待ちしております。

ここでもメニュー名を返信に書いていません。「朝のお手入れ」というお客様自身の言葉を拾うほうが、自然で、しかも本人の情報を広げません。

常連のお客様からの口コミ

いつもありがとうございます。もう5年通っています。安心してお任せできます。

常連さんの口コミは、返信を間違えると内輪に見えます。

いつもご利用いただき、ありがとうございます。
そのように言っていただけることが、日々の励みになっております。
これからもよろしくお願いいたします。

「〇〇様、いつもありがとうございます」と名前で呼びかけないでください。 親しさを出したくなる場面ですが、初めてこの店を調べている人からは、常連だけを見ている店に見えます。

初めて来店した人からの口コミ

初めて行きましたが、緊張せずに話せました。次も行きます。

初めてのご来店、ありがとうございます。
リラックスしてお過ごしいただけたようで安心いたしました。またお待ちしております。

「次も行きます」に「お待ちしております」で返す、この一往復だけで足ります。特典や割引の話をここで出さないでください。

星5への返信は、1語拾って2〜3行

拾う言葉は「カウンセリング」「朝のセット」「緊張せずに」のような、その口コミにしか出てこない言葉です。これが1つ入っていれば、あとは定型で構いません。逆に、これが無い返信は何行書いても定型文に見えます。

例文② 星3の「悪くはないけれど」に返す

星3は、いちばん返信が難しいところです。書いていることは褒め言葉なのに、星が3という形が多いからです。

仕上がりは満足です。ただ、予約の時間に行ったのに20分ほど待ちました。

ここでやりがちなのが、褒められた部分だけに返すことです。

悪い返信

仕上がりにご満足いただけたとのこと、ありがとうございます。またお待ちしております。

待たされた話に触れていません。読む人には、都合の悪いところを飛ばした返信に見えます。

良い返信

ご来店ありがとうございます。ご予約のお時間にお越しいただいたにもかかわらず、
お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
ご予約の間隔を見直し、お待たせしないよう努めてまいります。

先に謝って、改善の方向を1つだけ書いています。褒められた部分への礼は、無くても構いません。書くなら最後に短く添えてください。

星3で来やすい3つの内容

美容室の星3は、内容がだいたい決まっています。

書かれる内容 返し方
待ち時間・予約の詰まり 謝って、予約の取り方を見直すと書く
仕上がりは良いが料金が想定と違った 料金表の案内の仕方を見直すと書く。金額には触れない
施術中の会話が多い/少ない 好みの話。「お客様に合わせた対応を心がけます」で止める

2つ目で、返信に金額を書かないでください。 「カット料金は〇円です」と書くと、その口コミの下で価格の説明を始めたことになります。読む人が知りたいのは金額ではなく、説明が足りていなかったことを店が認識しているかです。

3つ目は、どちらにも寄せないのが正解です。「静かに過ごしたい」と「話しかけてほしい」は、どちらも正しいお客様です。片方に寄せた返信を書くと、もう片方が離れます。

例文③ 星1・星2の、仕上がりへの不満に返す

美容室の低評価は、仕上がりへの不満が中心になります。ここには、他の業種には無い落とし穴が1つあります。

お直しを、公開の場で約束しない

頼んだ色と全然違う。короткすぎて直しようがない。

悪い返信

ご希望と異なる仕上がりとなり申し訳ございません。
無料でお直しいたしますので、ぜひ一度ご来店ください。

一見すると誠実な返信です。しかし、これは全員に向けて「無料でお直しします」と告知したのと同じです。以後、同じ条件を求められたときに断りにくくなります。

良い返信

ご希望のお色に仕上げられず、申し訳ございませんでした。
仕上がりについて、改めてお話をお伺いしたく存じます。
お手数ですが、当店まで直接ご連絡いただけますでしょうか。

謝って、直接の連絡先に寄せています。 お直しをするかどうかは、話を聞いてから決めればよいことです。公開の場に条件を出さないでください。

渡辺

代行で入った美容室で、「無料でお直しします」と書いた返信が過去に3件残っていたことがありました。書いた本人は、その場をおさめるつもりで書いています。ただ、それが並んでいると、読んだ人には「よくやり直しになる店」 にも見えます。1件ずつ書き直すところから始めました。

事実と違うと感じたとき

予約していないメニューを勝手にされて、追加料金を取られた。

ここで「そのような事実はございません」と書くのは危険です。確認していない段階で断定すると、後で覆せません。

ご不安なお気持ちをおかけしてしまい、申し訳ございません。
ご案内の手順について、当日の記録を確認させていただきます。
お手数ですが、一度当店までご連絡いただけますと幸いです。

認めても否定してもいません。 「確認する」と「直接話したい」だけを伝えています。低評価への返信の型は低評価の口コミへの返信、例文つきに詳しく書きました。あわせて読んでください。

スタッフ個人を名指しされたとき

美容室でだけ起きるのが、低評価で担当者が名指しされるケースです。

このたびはご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。
いただいたご指摘は、店舗全体で共有し、対応を見直してまいります。

個人の話にせず、店の話にしてください。 「担当者に厳重に注意いたしました」と書きたくなりますが、これは書かないほうがよいです。読む人には、店内で誰かが責められている場面が見えます。その返信を読んで気持ちよくなる人はいません。

ネイル・まつげ・エステで変わるところ

同じ「サロン」でも、返信で気をつけるところが変わります。扱っているものが違うからです。

返信のトーンと署名、低評価の通知を設定する画面

ネイルサロン

多いのは 「もち」への不満 です。「1週間で取れた」という内容が来ます。

せっかくお選びいただいたデザインが、長くお楽しみいただけず申し訳ございません。
お爪の状態やお手元の使い方によって、もちは変わってまいります。
次回ご来店の際に、状態を拝見したうえでご案内させていただければ幸いです。

原因を断定していません。 「お客様の使い方が原因です」と読める書き方は避けてください。事実としてそうだとしても、公開の場で書くと言い訳になります。

まつげエクステ・アイラッシュ

ここは健康に関わる内容が来るので、いちばん慎重さが要ります。「しみた」「腫れた」「充血した」という口コミです。

施術後にご不調があったとのこと、大変申し訳ございません。
まずは眼科をご受診いただき、その後、当店まで一度ご連絡いただけますでしょうか。
使用しているグルーと施術の手順を、改めて確認いたします。

「アレルギーではありません」「グルーは安全です」と書かないでください。 医学的な断定になります。受診をすすめて、確認すると書くところまでにしてください。

エステ・痩身・フェイシャル

効果についての口コミが来ます。返信で効果を断定しないでください。

「必ず結果が出ます」「continueすれば痩せます」のような書き方は、広告の規制がかかる領域です。星5の口コミへの返信でも同じです。

うれしいご感想をありがとうございます。
お一人おひとりのお身体に合わせたご提案を続けてまいります。

効果の話に乗らず、対応の話に寄せる。 これが安全な形です。

美容室の口コミ返信を、続けられる形にする

返信でいちばん難しいのは、書き方ではなく続けることです。土日に口コミが集中し、平日は営業で手が空かない。気づけば1か月分が未返信、という状態になります。

返信を止めないための3つの決めごと

週に1回、まとめて返す

毎日見る必要はありません。週に1回まとめて返すほうが、文体も揃って続きます。

決めるのは曜日です。「定休日の翌日」「月曜の開店前」など、必ず店にいる時間にしてください。時間が決まっていないものは、続きません。

使わない言葉を先に決めておく

美容室の返信で、避けたほうがよい言葉があります。

  • 「ご理解ください」 … 言い訳に読めます
  • 「ご希望どおりに施術いたしました」 … お客様が間違っていると読めます
  • 「無料でお直しします」 … 公開の場での約束になります
  • 「厳重に注意いたしました」 … 個人が責められている場面が見えます

この4つを外すだけで、返信の印象はかなり変わります。

届いた口コミへの返信の下書きを、承認する前に確認している画面

レビューデスクでは、届いた口コミにAIが返信案を下書きします。下書きは作りますが、投稿するかどうかは必ずご自身が決める形にしてあります。ここを自動投稿にしていないのは、確認していない事実を書いてしまう危険があるからです。美容室の場合は特に、担当者名や施術内容が混ざりやすいところです。

返信したあと、何を見るか

返信の良し悪しは、文章では分かりません。見る数字は3つです。

見る場所 どうなっていたら正しいか
未返信の件数 0に近い。溜まっているなら曜日の決め方を疑う
平均評価 急に上げようとしない。件数が増えれば低評価の重みは薄まる
新規の口コミ件数 増えていなければ、返信ではなく集め方の問題

3つ目が大事です。返信を丁寧に書いても、口コミの件数は増えません。 増えない原因は別のところにあります。そちらはGoogle口コミを増やす方法にまとめました。

よくある質問

Q. 口コミに書かれた担当者の名前を、店側で消せますか

消せません。口コミの本文は投稿者のもので、店舗側からは編集できません。 できるのは、返信でこちらが繰り返さないことだけです。

Q. 担当者本人に返信を書かせてもいいですか

構いませんが、表示は「オーナー」からの返信になります。 個人名は出ません。複数人で書く場合は、一人称と謝り方だけ揃えておいてください。

Q. ホットペッパーの口コミと同じ文でいいですか

同じで構いませんが、読み手が違います。 予約サイトの口コミは予約する気のある人が読み、Googleの口コミは店を探している段階の人が読みます。Googleのほうが、店の姿勢を見られていると考えてください。

Q. 常連さんに「〇〇様」と名前で呼びかけたいのですが

避けてください。初めて調べている人からは、常連だけを見ている店に見えます。 親しさは、文の内容で出してください。

Q. スタイル写真つきの口コミには、写真に触れるべきですか

触れなくて構いません。「素敵なお写真をありがとうございます」で十分です。髪型やメニューの内容には踏み込まないでください。

Q. 星だけで、文章の無い星1が来ました

内容が無いので返しようがありません。返信しなくても構いません。 無理に返すと、触れたくない何かがあるように見えます。

Q. 同業からの嫌がらせに見える口コミが来ました

来店していない人による投稿として申請はできますが、証明が難しく、通らないことが多いです。返信は淡々と付けて、他の口コミを増やすほうに時間を使ってください。

Q. 返信は何日以内に書くべきですか

期限はありません。ただし1か月以上空くと、放置している店に見えます。 週1回まとめて、で間に合います。

Q. 一度書いた返信は直せますか

直せます。書き直したことは表示されません。 過去に「無料でお直しします」と書いてしまった返信があるなら、いま直せます。

まとめ

  • 担当者の名前は、返信で繰り返さない。「担当の者」で受ける
  • 名前を出さないのは、扱いの差に見えるから辞めたあとも残るから
  • 来店日・メニュー・髪の悩みを返信に書かない。 本人以外も読んでいます
  • 星5には、その口コミにしかない言葉を1語だけ拾って2〜3行
  • 常連さんに名前で呼びかけない。内輪に見えます
  • 星3は、褒められた部分だけに返さない。先に謝って改善を1つ
  • 「無料でお直しします」を公開の場に書かない。 直接の連絡に寄せる
  • 名指しされても、個人の話にせず店の話にする
  • まつげは受診をすすめる。エステで効果を断定しない
  • 続けるために、書く人・書く曜日・文体の3つを先に決める

レビューデスクでは、届いた口コミにAIが返信案を下書きし、★3以下には注意書きが出ます。投稿するかどうかを決めるのは、必ず店舗側です。美容室の場合、担当者名と施術内容が混ざりやすいので、そこだけは目で確かめてから投稿してください。

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